古吉弘先生作<MAYA>摸写のための下書き
元画は
maya 2013油彩 35.6×25.4cm
所謂、細密画だ。クリスティーズで815万の値がついたとか。それだけの価値は十分あるだろう。床に落ちた手紙には文字が書かれているし、棚の小瓶は背景を歪めて透かしてる。描いていて愉しくなければ、こんな面倒な画は描けない。なにしろ女の子の顔が全然違う。もともと輪郭の無い画を線で描くのは、僕の技術では難しい。
古吉先生はよくブグローの摸写をされてるが、僕は少年時代に読んだ父の画集の記述が印象に残っていて、ブグローに嫌悪感がある。当時の画壇の権威者でもあった彼は印象派の画家を悉く排斥した。そういう人、嫌い。でも僕が彼の立場なら、きっと同じことをしたと思う。
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