素顔も曝せぬ残念な世の中だ。といって、よく出来た肖像画は写真にも勝るとか。内面の苦悩や怒りを、僕も描き込むことができたろうか。兎に角、これはほぼ、ほとんど、今の僕といえる。
ベックリンの自画像に描かれた死神は、後に書き加えらえたものだという。ベックリンの年表はもう記憶にないけど、彼の画は覚えてる。どれもみな怖い画だ。自画像に死神を描き加える、つまりはそんな人物ということだ。「静かな場所」の画に、フリードリヒと同様の贖罪と祈りを僕は観る。技術や才能を別として、彼らの画に惹かれる僕は、彼らの魂に近い場所にいる、と思っていいのかな。
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